周りに置いて行かれる恐怖

人と自分を比べることは百害あって一利なしだ。それでもSNSを見ると、皆の成長や楽しかったこと、就職が決まったことがわんさか載っているから、嫌でも比べてしまう。よかったね、と言える心の広い人間でない私はまだまだ優しさが足りないのだろう。

病気になって一年半。取得した資格といえばちょっと勉強すれば誰でも取れるようなもの1つ。しかも、取得後すぐ飽きてしまった。料理の腕は上がったけど、周りに美味しくて綺麗な料理を作る人はいくらでもいる、つまり料理ができるはあたりまえであることを知った。

周りに自慢できるような私の成長は何もない。周りが成長するスピードはすごくて、ぐんぐんと私を置いていく。私は日々疲れやすくて一日のうちでがんばれるのは4時間。それ以上頑張るとばててしまう。

けれど誰にも言えない私の成長がある。
それは病気と闘っていること。
死ね、クズ、キモいと罵倒され、料理を作れば、豚の餌食べされるのはごめんだ、と言われる。全部幻聴なのだけれど、それを信じないようにするのは結構大変だ。何度か自殺も考えた。それでも幻聴を否定し生きていることは私の成長だ。
誰にも言えないけど、ふと誰かに知っていてほしいと思ったそんな日。だってあと何十年もこの病気と闘っていかなければならないのだから。みんなが知らないことを私は経験した、それでいい。