あの日、私が実習で大変な思いをしている患者さんに「がんばってください」と何度も言って追い詰めてしまったかもしれないこと。
ずっと心にひっかかっていて、今でも思い出すと過呼吸になってしまいます。
あの時の私には「無理なさらないでください。ゆっくり自分のペースで回復していきましょうね。」という言葉を知らなかったのです。
自分が病気になって初めてその言葉を思いつきました。周りの人から何度もそう言われたからです。
私はあそこで立ち止まって自分の言動をよく考えられてよかったのだと思います。あのまま看護の道に進んでいれば、人の痛みのわからない言葉かけを何度もしてしまったかもしれません。
退学したことで、親にたくさん迷惑をかけてしまったことが心残りです。その分、別の形で恩返しできるよう、今は精一杯治療に励もうと思います。
あの日私が学んだこと。
それは人として大切なことだと思います。
人を傷つけない。
人の痛みを知る。
私はこの統合失調症という状態で何ができるだろうか。社会に貢献できるだろうか。
最近、やっとそう考えられるようになってきました。
まずは治療すること、次に自分の情熱をかけられることを探すことかな。
あの日のことを無駄にしないために、人生の目的を見つけるまでいろんなことに挑戦していきます。