はるかの日記

統合失調症の闘病日記。病気だけど明るく生きていく方法を模索中!

電車酔いしたら親切な方に助けられた話

8月某日、私は6時半の電車に乗り、目的地には8時半に着く予定でした。

 

ところが、電車に揺られるとどうも気持ち悪くて吐き気がしてしまいました。ひとまず、乗り換えの駅で降り、トイレで吐こうと手を喉につっこんでみたりしたのですが、そうしているうちに吐き気は収まりました。

気のせいだったのかと思ってまた電車に電車に乗りしばらく揺られていると、また気持ち悪くなってきました。満員電車の中で思わず、うずくまってしまいました。うずくまったり立ったりを繰り返して、さすがに乗客の方々に申し訳なかったので、すぐ次の駅で降りて、水を買い休憩しました。

 

しばらく休んでいると、苦しかった呼吸も楽になり行けそうな気がしてきたので、また電車に乗りました。しかし、またもここで気持悪さが押し寄せてきました。でも、降りてもまた時間がかかってしまうだけだから、東京駅までは行こうと思い、気持ち悪さを堪えながら立ち電車に揺られていました。

 

東京駅につき、歩いているとますます気持ち悪くなってしまい吐きそうになってしまいました。ちょうどエスカレーターを登ったところの、わきに座りながら寄りかかれる場所を見つけたのでそこでうずくまっていました。気持ち悪くて、息をするのもやっとで、うずくまって3分後くらいにお姉さんが駆け寄ってきてくれました。

お姉さん「大丈夫?どうしたの?」

私「ちょっと気持ち悪くて」

お姉さん「水買ってこようか?」

私「持ってます」

お姉さん「それなら出してあげる!...はい」

私「ありがとうございます」

 

私「お時間大丈夫ですか?」

お姉さん「大丈夫。大丈夫。気にしないで。...ちょっと駅員さん呼んでくるね。」

 

私は気持ち悪いながらもこのお姉さんはなんて優しくて天使みたいな存在なんだろうと考えていました。赤いプラダのバックを持っていて、髪を後ろで一つ結びにしているそのお姉さんは、品があって、笑顔がとても綺麗でした。気持ち悪さはまだ収まらず、駅員さんを呼んで戻ってきてくれたお姉さんは、駅員さんに「どこかでこの子を休ませてくれませんか」とお願いしてくれました。

 

なんと駅員さんの誘導で、東京駅の旅行者救護センターに行くことになりました。私の荷物をお姉さんが持ってくれて、私はお姉さんに抱えられながら歩きました。救護センターにつくとお姉さんは、「この人、気持ち悪いみたいなんですけど、休ませていただけますか」とセンターの方に声をかけてくれました。救護センターにはベッドが数台置いてあって、私はベッドで横にならせてもらいました。私が横になるとお姉さんは「じゃあしばらく休んでてね。無理しないでよくなるまで休んでいたほうがいいと思う。」と言って、にこっと微笑みながら手を振り、「じゃあねー」と去っていかれました。

 

勇気と余裕がなくて名前を聞けなかったのが、心残りです。普通こういう場合は名前と電話番号を聞いて、あとからお礼の電話をしてお礼にお菓子を送るのでしょう。しかし、私は聞きそびれてしまいました。

 

名前は聞きそびれましたが、私の心にお姉さんの行動は深く残りました。

お姉さんのように、困っている人がいたら助けられる人になりたいです。自分のことばかりじゃなく、周りのことに気を配って、困っている方に「大丈夫ですか?」と言える、そんな心を持った人になりたいと思いました。名前も知らない私に話しかけるのはとても勇気のいることだったと思います。しかし、その勇気にとても助けられました。

たくさんの人のいる駅でうずくまることはとても恥ずかしく、お姉さんがそばにいてくれるだけで、とても心強かったです。

 

お姉さん、本当にありがとうございました。

 

 

私はというと、一時間ほど休ませてもらい、もとに戻りました。

東京駅からまた電車に乗って目的地につき、人と会い楽しい時間を過ごしました。帰りに電車に乗るとまた気持ち悪くなってしまい、なんとか東京駅まで行き、そこで無理せず、駅員さんに「救護室まで連れて行ってもらえますか?」とお願いしました。

親切な女性の駅員さんが、吐いたとき用のビニール袋もくれ、救護センターまで送り届けてくれました。

そこでも一時間ほど休ませてもらい、まだ気持ち悪さは消えなかったのですが、帰らければ!と思い、帰ることにしました。

 

帰りら再び電車に乗ったのですが、今回は座れて、気持ち悪いのも少しで吐くまでではありませんでしたので、大丈夫でした。

 

家について振り返って思うのは、東京は人が優しくないと思っていたけれど、そんなことなくて優しい人もいるということです。そして、私もそんな優しい人間になろうということです。視野を広くして、その人のしてほしいことをできる人になりたいです。

 

人の温かさを実感した一日でした。