私の病気を知らない人が私の目の前で統合失調症について話されていました。
「統合失調症の人は人間的に外れているけど、とても頭がいい。」
一見褒めたような言い方をなさっていましたが、私にはどうしても、”人間的に外れた”という部分が引っかかってしまいました。
まだまだ日本では、統合失調症の人は人間的に外れているという見方が大きかったのかと気づいたのと同時に、私は病気を告白すればそういう目で見られてしまうということを再確認しました。
その人の話を聞いていて感じたのは、統合失調症の人は普通の人とは違う別世界の人だという認識を持たれていることです。
あなたの目の前にその変わった人が同じ空間に一人の人間として生活していますよ、と声を大にして言いたかったのですが、そんなことを言う勇気もなく、心にモヤモヤとしたものを抱えながら、過ごしました。
人として尊重されない時や他人から本当のクレイジーだと思われているとわかった時はとても悲しくなります。人として尊重されないというのは、例えば、薬を飲まないと人間じゃないというような扱いを受けたり、医者から働く許可が下りなかったりというようなことです。
不等な扱いを受けているのは仕方ないけれど、無理にそういう扱いをしてくる人とは少しだけ壁を作ろうと思います。
どうか統合失調症の人が分別のつかないクレイジーな人間だという考えは捨ててほしい。たしかに統合失調症の人間は病気のない人とは異なるエピソードを持っているかもしれないが、普通に暮らしいる一人の人間です。どうか普通に接して欲しい。